旧耐震と新耐震の違い

1981年6月以降に建築確認がされた建物は「新耐震物件」として扱われ、それ以前の建物は「旧耐震物件」として扱われます。

「新耐震物件」の基準は、震度6強~7の大規模な地震に対して「建物が倒壊、崩壊しない」基準であり、「建物が損壊、損傷しない」基準ではありません。つまり震度6強~7の大規模地震が起きた場合、新耐震物件でも損壊、損傷する可能性は十分に有ると言うことです。

「旧耐震物件」は危険なの?という質問に対して必ずしも地震の際に倒壊、崩壊してしまうわけではありません。実際に起きた阪神・淡路大震災では旧耐震基準の建物でも3割超が軽微な損傷または無被害でした。新耐震基準の建物でも1割程度が「大破」となっています。

また新耐震基準設定以降も大地震の度に新たに基準が見直されより安全な設計基準へ随時変更されています。

 

今後も巨大地震の発生が予想されています。地震保険は火災保険に付帯する形で加入できます。住宅性能評価における耐震性能に応じて10~30%の割引も受けられます。旧耐震の建物については耐震改修も可能ですので検討してみると良いでしょう。

 

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