「リースバック」と「リバースモーゲージ」について

最近、テレビ等で「リースバック」のCMを目にすることも多く、全国的に注目度が高まっています。「リースバック」と似た不動産活用の仕組みに「リバースモーゲージ」という仕組みも存在します。両者の違い等を下記に纏めてみました。

<リースバックとは>
リースバックは不動産会社に持ち家を売って売却資金を得る一方で、
その家に家賃を支払い、そのまま住み続けられるのが基本となる仕組みです。
また、利用者の希望により家を再度購入する事が出来るのが特徴です。

日本の高齢化が進むにつれて、持ち家比率の高い高齢者を中心に、
老後の生活費の確保や相続の問題を回避する為など、理由は様々ですが、
不動産の新たな活用手段としてリースバックへの関心が高まっています。

<リバースモーゲージとは>
リバースモーゲージは自宅を担保にして金融機関から老後資金を
借り入れるシステムで、戸建の持ち家に住む人が対象となります。
(※分譲マンションは含まれない事が多い)

リースバックとの最も大きな違いは、自宅の売却ではなく、
所有権はそのままで自宅を担保として資金を借り入れる事です。
その為、リースバックと違い、同じ家に住み続けても家賃を
支払う必要はなく、月々の支出を抑える事ができます。

※ただし、融資された資金は事業資金や投資資金としては利用出来ず、
その他にも制限が加えられる場合もあります。

家を売ったお金を比較的自由に使えるリースバックに対し、
リバースモーゲージはあくまで老後の生活資金の為の
仕組みである事も大きな違いの一つです。

リバースモーゲージは、資金融資を受けた人が亡くなった時点で、
担保となっていた自宅は売却され、融資金額が回収されるという流れが主です。
実際には残された配偶者に契約が引き継がれる事が多く、
すぐに家を売却されるといった事はありません。

★★★リースバックとリバースモーゲージの違い★★★

<リースバックとリバースモーゲージのどちらを選んだ方が得なのか?>

リースバックはリバースモーゲージに比べて利用条件がゆるく、
資金用途が問われないメリットがあります。
しかし、住宅にかかる費用負担に困って利用する人の場合、
持ち家を売却して家賃が安い住居に引っ越す方が合理的です。
リースバックにおいて家賃は、周辺家賃相場によって設定されるのではなく、
あくまで買取価格に対する利回りを考慮して設定される為、
住宅にかかる費用負担を大きく軽減できるかはケースバイケースとなります。

その点、リバースモーゲージのほうは高齢者が自分の家に住み続けながら、
家の所有権を手放さず、担保とする事で融資を受け、家賃を支払う事もなく
支出を抑えられるので、審査にさえ通れば、仕組みが分かりやすい
リバースモーゲージを使用したいという人も増えています。

結論として、どちらを選ぶかは利用する人によるという事になります。

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